今日は自分に『休暇』をあげました(変な文ですね)。
毎日家事や家族の事が中心でDVDを借りに行っても子供中心。たまにはDVDをゆっくりみてみたいと思い選んだのがこのポーランド映画、『木漏れ日の家で(原題Pora umierac = 死ぬとき)』。2007年製作。

主役のアニエラを演じるのはダヌタ・シャフラルスカ。役と同じ91歳のポーランドの大女優。
とても91歳とは思えぬ立ち振る舞いです。現在は97歳だそうです(2012年現在)。
ストーリーは大きな木々のある広い庭に古い木造のお屋敷が舞台です。91歳のアニエラはアニエラの人生がいっぱい詰まったこのお屋敷で愛犬のフィラと暮らしています。夫に先立たれ一人息子は年に2回会いに来るが息子家族とも疎遠。8歳の太っちょ孫娘も憎たらしくアニエラのお屋敷の思い出話にはちっとも興味を示さず『いつ、その指輪くれるの?』とアニエラの指輪を狙う始末。

アニエラの話相手は愛犬フィラ。このワンちゃんが表情豊かで犬は人間のよきパートナーだと再確認しました。

アニエラの日課は隣家の様子を双眼鏡で見ること。隣家は成金カップルで金にモノを言わせアニエラの家と土地を買いたいと考えている。
もう一つの隣家は子供音楽クラブ。毎日大勢の子どもたちがドラムやトランペットを鳴り響かせ、時にはアニエラの庭に無断で入ってきます。
アニエラの家・土地を狙うのは成金の隣家だけではありませんでした。それを知ったアニエラの行動とは、それは。。。。
この続きはDVDでどうぞ!
感想としましては私はアニエラが一人息子の小さい時のことを思い出すシーンに涙が出そうになりました。私も自分の子供と重ね合わせてしまいました。。。
そして家族関係の希薄さ。日本もどんどん家族・親類関係が希薄になっていっています。とても淋しいことだと思います。ポーランドでもそうなんですね。
でもアニエラの人間としての強さを見習いたいと思います。最後まで彼女は『行動の女』だったと思います。91年間生きてきた強さ。うまく言えませんがいつか自分も老いた時にきっとアニエラの強さを思い返すかもしれません。
この映画、白黒だったこと、会話が少ないことのせいか一つ一つのシーンの表情・場面に釘付けでした。もっとポーランドの映画が観たくなりました。